【LINO STYLE 2018/04/06】可愛さ倍増、ふえるミドリさん
【LINO STYLE 2018/04/06】可愛さ倍増、ふえるミドリさん
あっという間に桜も散って葉桜に。
これから夏に近づくにつれて緑はどんどん深まりますが、ほんの少しの間だけ楽しめる、やわやわとした萌黄色がとても好きです。街を歩いていても思わず、ほう、と足を止めて手を伸ばしてしまう今日この頃。グリーンショップや雑貨店でも、苗やグッズが豊富に出揃っていますね。
私にボタニカルブームがやってきたのは、現在のマンションに引っ越した時にお祝いで頂いたフランスゴムの木がきっかけ。それ以来、とにかく部屋に緑を増やしたくていろんな種類の苗や鉢植えを集めています。正直に申しますと、いくつか枯らしてしまったものもあります。植物を育て、時に食し、そして枯らし、やたらと吊す……と一通りを経て、目下いちばんの楽しみは“増やす”こと。もちろん買い足しという意味ではなく。
フランスゴムの木だって、家族がほしい。
みかんのような葉っぱがかわいいフランスゴムの親木から、若い枝をカットして挿し木(カットした挿し穂を発根させ、植え付けること)したのが昨年の5月上旬。1年足らずで背丈は倍以上になり、気温の上昇とともに成長期に入った最近ではさらにぐんぐん伸びています。もっと伸びたら、幹に針金を巻いてカーブさせる“曲げ”にもチャレンジしようかと。よく店頭でくねくねとカーブしているゴムの木を見かけますが、あれは1点1点仕立てられているのをご存じでしたか?素直に伸びた天然物もいいけれど、手間暇かけられた仕立物の渋さにもぐっときます。そしてもちろん今年も挿し木で増やします。目指せ大家族!
水挿しでポトスも増殖中
こちらは水耕栽培用のバルブベースに伸びすぎたポトスの葉を挿して生けておくと、しっかり発根してくれました。しばらくしたら栄養が足りなくなるので鉢上げします。ポトスの他にも、まるいつぶつぶが可愛らしいグリーンネックレスも水挿しに挑戦中。どんどんふやしていきましょう。
好きでも過保護は禁物だそうで。
植物好きが高じた結果、いろんな場所でグリーンを見かけるたびに、ついつい触って本物かどうか確かめる癖がついてしまいました。造花ではなく生きている植物は手がかかりますが、やっぱり素敵です。LINOAS館内ももちろんチェック済み。あらゆるショップの植物を触り続けて気づいたのが、うちにある鉢のひとつは葉が薄く何だか乾燥しているということ。1F ブランハンナのスタッフさんによれば、きちんと自然の風に当てることで、植物はそれに負けまいとしっかり育ち、葉だけでなく全体が丈夫でしなやかに育つそう。一時的に作用する活力剤などではなく、日々の環境がいちばん大切なのですね。お店にある同種の鉢は屋外でたくましく育てられているそうで、確かにうちのと比べても肉厚でしっとりとした手触り。時にか弱い植物ですが、“過保護は禁物”と心得ましょう。
お店には土いじりが楽しくなるかわいいツールに、人気のハンギングが楽しめるバスケットも。
お気に入りのかわいい植物。種や球根、挿し木して育てた苗には愛着もひとしお。それはもはや植物でも緑でもなく、ミドリさん、とでも呼びたいほどに。家の中を見渡せば、スペースは十分。まだいける。さあ増やしましょう。
日々がミドリ色に染まるたび私の『ちょっといい』は広がる気がするのでした。みなさまもぜひ、暮らしに癒しのひとときを。
LINO STYLE 編集部:武田